« あらあら | トップページ | ダブルパンチ+α »

2007年2月12日 (月)

若冲と江戸絵画展

九州国立博物館の「若冲と江戸絵画展」に
先日行ってきた。

以前、テレビで若冲の特集をしていて
その生涯や作品を紹介していたが、今回
本物が見られて本当に幸せだった。

ド素人の私が言うのもナンだけど、たぶん
芸術活動を始める時っていうのは、音楽であれ
絵画であれ、まず模倣から始まるんだと思う。

その中でも、日本画はお手本があって、
それを徹底的に模倣して技術や画風を
習得していったらしい。
例えば毛筆を習う時にお手本に沿って
書くことで筆遣いを習得していくようなもの
かもしれない。
そうやってスタンダードのレベルを維持し、
日本全国に日本画が普及していったのだろう。

でも、たまに模倣を超えてしまう人たちが
現れる。

若冲も何度も何度もお手本を描き続け
しかしそれだけでは満足せず、自分の中から
湧き出るものを描いた1人だと思う。

鶏は庭で飼って、熱心にスケッチしたそうで、
写実的で素晴らしい作品もあるけど、単に
スケッチしたものを描き写すだけじゃなく、
実際の鶏にはない羽が描かれていたりする。
写実を超えて若冲独自の美が表現されている。

タイル画のような絵は、その手法も面白いが
中心にドンと据えられた丸い輪郭の象に
同調するように、他の動植物も丸っこく
デフォルメされ、画面全体に配置されている。
この絵を見てると、百花繚乱という言葉が
浮かんでくる。派手で賑やかで楽しい絵だ。
秀吉なんかが見たら喜びそうな気がする。
(猿がいるし・・・笑)

今回は、予算の関係で(笑)図録を買わずに、
絵葉書を2枚買った。

1枚は、「群鶴図」。
絵の横の解説では(私の記憶が正しければ)、
どれがどの鶴の足かわからない面白さを表現して
いるというような内容だったと思う。
なるほど、そう言われたら確かにそうだ。
鶴とかフラミンゴとかの群れを見ると、どれが
どれの足がわからなかったりする。
その上、鶴の足の直線、胴体と首の美しい曲線、
さらに嘴の直線が入り乱れて、不可思議な
画面になっている。
鶴は色が多くないだけにすっきりした色調で
それがいっそう線の面白さを感じさせる。

もう1枚は、「芭蕉雄鶏図」。
こちらは、墨だけで活き活きとした鶏を
芭蕉の葉と共に描いている。
解説によると、高度な筆遣いらしい。
でも、そういうテクニックに眼を見張る
というより、表現したいと思う通りに筆が
遣えている作品だと感じた。

九州国立博物館

http://www.kyuhaku.com/pr/

|

« あらあら | トップページ | ダブルパンチ+α »

コメント

ご来館ありがとうございます。若冲のいろいろな表現の作品をお楽しみいただけたようで嬉しく思います。この特別展もまだ会期が数週間ございます。4月から次の特別展もございますので、よろしければ是非またご来館下さい。

投稿: 九州国立博物館 畑靖紀 | 2007年2月13日 (火) 11時12分

畑靖紀様、コメントありがとうございます。

若冲だけでなく多くの優れた日本画が拝見でき、とても楽しい展示でした。
後期の展示も拝見したいので、もう一度伺いたいと思っております。
今後も素晴らしい企画を期待しております。
(^_^)

投稿: ジジ | 2007年2月13日 (火) 18時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/183566/13882423

この記事へのトラックバック一覧です: 若冲と江戸絵画展:

« あらあら | トップページ | ダブルパンチ+α »